BITCOIN(ビットコイン)は最も歴史が古い仮想通貨で、仮想通貨が世に広まったキッカケになりました。ビットコイン以外の仮想通貨はアルトコインと呼ばれていて、ビットコインが仮想通貨の中で特別な存在であることを認識できます。今でも「仮想通貨=ビットコイン」と思っている人がいるほどです。

仮想通貨の中で最もポピュラーで最も取引されているビットコインについて解説していきます。

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ビットコインの歴史

全ての始まりは2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物が公開した論文から始まりました。この論文は仮想通貨の技術の元になり、この論文に賛同した有志達によってビットコインは誕生しました。

サトシ・ナカモトが日本人なのか、個人なのか、団体なのかは未だに解明されていない謎です。また、この論文は「ブロックチェーン」と言われるデータを暗号化、分散して管理するシステムを確立させ様々な分野での応用が期待されています。

話をビットコインに戻して、最初に取引されたのは2010年5月22日に宅配ピザの代金にビットコインで支払ったものでした。これはフロリダのプログラマーがビットコインの掲示板に書き込み、ピザ屋さんが対応したのが始まりです。これを記念して5月22日は「ビッドコイン・ピザDay」と呼ばれています。

2010年7月にはマウントゴックス取引所が誕生し、ビットコイン取引の90%以上を占めるほどになりましたが、2014年2月に85万ビットコイン(当時の価格で115億円相当)紛失する事件(のちに社内での犯行と判明)により経営破綻しました。

ビットコインの価値と取引量は増加していき、送金・取引完了にかかる時間が長くなってきたました。それが原因で2017年8月に「ビットコインキャッシュ」というビットコインから分裂した仮想通貨が誕生しました。

ビットコインの単位

ビットコインの通貨単位はBTSです。以下1/100毎にmBTC、μBTC、satoshiとなっています。最小単位のsatoshiはサトシ・ツカモトに敬意を表してつけられました。

単位 BTC
satoshi(サトシ) 0.00000001BTC
μBTC(マイクロビットコイン) 0.000001BTC
mBTC(ミリビットコイン) 0.001BTC
BTC(ビットコイン) 1BTC
daBTC(デカビットコイン) 10BTC
hBTC(ヘクトビットコイン) 100BTC
kBTC(キロビットコイン) 1000BTC
MBTC(メガビットコイン) 100000BTC

ビットコインの特徴

ビットコインは全ての仮想通貨の元となるものなので、ビットコインの価格変動は全ての仮想通貨へ影響を与えます。

ほぼ全ての仮想通貨取引所で取り扱っていますし、様々な店舗、サービスで利用代金として使うことができます。ビックカメラは報道されていたので有名です。投資目的ではなく、仮想通貨本来の目的である世界統一通貨に一番近い存在と言えるでしょう。

ビットコインの発行枚数上限は2100万BTSになっています。ビットコインの新規発行はマイニングと言われるビットコイン取引の処理を手伝った報酬として発行されます。このマイニングが終了する(ビットコインの新規発行が終了する)のが2140年ごろと言われています。

約100年後にビットコインがどのような価値になっているかは想像もつきませんが、全てのビットコインを発行し終わった後もビットコインが一定の価値を保てるようにシステム設計はされています。

ビットコインの相場

2020年3月時点で1BTSは約100万円です。2017年12月には最高値で200万以上にもなりました。今後ビットコインのチャートがどのようになっていくかは誰にも分かりませんが、仮想通貨本来の目的(世界統一通貨)になりつつあるビットコインに期待してしまいます。

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出典:DMMBitcoin