今まで投資はしたことがない人なら株式投資から始めてみるのをお勧めします。
株式投資は普段の生活に密着した関係があり、FXや仮想通貨などより実感した感覚を持って投資することができます。
あなたの周りにも株式投資している人もいるのではないでしょうか。投資に興味はなくても自社株を購入していたり、株主優待を目的に株を保有している人もいます。
これから始めてみようと考えている人も、再び株式投資に挑戦してみようと考えている人も株式投資の基本的な事から勉強していきましょう。
株式会社の株とは
株式会社は会社の資金調達のために株式を発行し、投資家などから資金調達します。副業として株式投資する場合は、証券取引所に上場している株式投資が対象になります。
上場していない小さな株式会社でも株の発行はしていますが、基本的に購入はできません。資金調達が目的ではなく株式会社設立のための株式発行しているだけです。会社売却や吸収合併、グループ会社傘下に入る場合など必要な時に譲渡売却するぐらいです。
また、大企業でも上場していない会社もあります。飲料メーカーのサントリーなどが有名です。これは投資ファンドによる乗っ取りを防いだり、そもそも資金調達の必要性がない場合などが考えられます。
株式投資では株の売買によって売却益を得る事を目的とします。また、長期間株を保有することで配当金の分配で株主優待などを目的とする場合もあります。
証券取引所の種類
現在日本では東京、名古屋、札幌、福岡の4つの証券取引所が開設されています。この中で株式投資で株の売買を行うのは東京証券取引所となります。
名古屋、札幌、福岡の証券取引所はそれぞれの地域にゆかりのある企業が上場していますが、東京証券取引所に一極集中してます。
東京証券取引所はさらに以下の4つの市場に分類されています。
- 東証一部
- 東証二部
- マザーズ
- ジャスダック
東証一部
最も上場する条件が厳しい市場で、多くの大企業が上場しています。一般的に東証一部上場企業は経営基盤が安定してると言えますが、企業によっては意図的に東証二部に上場している場合もあります。しかし基本的に東証一部の方が二部より優位と考えていいでしょう。
東証二部
東証一部よりは上場する条件が低くなりますが、それでも有名企業が上場しています。経営状況などによって東証一部から二部へ降格する場合もあります。
マザーズ
主にベンチャー企業が上場している市場です。ジャスダックよりも上場する条件が厳しいので、ジャスダック上場企業よりも東証に近い市場と言えるでしょう。
ジャスダック
主にベンチャー企業が上場している市場です。ジャスダックはさらに「スタンダード」と「グロース」の2つに分類されます。「スタンダード」はある程度の業績がある企業で、「クローズ」は業績が悪くても将来性が認められる企業が上場しています。
株投資での収益と作業時間
FXや仮想通貨と同じように超短期売買(スキャルピング)、短期売買(デイトレード)、中長期売買(スイングトレード)、長期売買(ポジショントレード)、自動売買システムに分類する事ができます。
ただし、株の超短期売買(スキャルピング)は非常に難しく初心者にはお勧めしません。なぜかというと、プロのディーラーやAIを使った自動売買システムが相手になるからです。わずかな情報で瞬時に大量の注文をしかけてくるので、あっという間に取り残されます。
最初はデイトレードを中心に、慣れてきたらスイングトレード、ポジショントレードへ移行していくのがおすすめです。また、株の場合は配当目当てで何年も保有するスタイルもあります。
株投資のメリット・デメリット
株投資のメリットは日本の経済状況を把握できるところです。企業がどのような商品開発を行っているのか、各産業での景気状況など株投資するには必須の情報というのは色々なところで役立ちます。株投資は他の副業と兼業する場合に非常に相性が良いと言えるでしょう。
デメリットとしては投資できる時間が限られていることです。東京証券取引所が開いているのは平日9:00-11:30(前場)と12:30-15:00(後場)です。平日日中時間帯に働いている人には難しい時間帯にります。また、株式投資は情報戦なので常に情報のアンテナを張っている必要があります。初心者の人が株投資のルーチンワークを完成させるまでは結構な期間が必要です。
ただし、副業での株式投資は長期スパンでの運用が向いているので、市場の取引時間帯は意識しなくてもよいでしょう。
株の取引種類
株投資は大きく6種類から成ります。証券会社によっては対応していない場合もありますので事前に確認しておきましょう。基本的には現物取引から始めて、実績が出てきたら信用取引やIPOに挑戦していく人が多いです。
現物取引
株式を購入する分の代金を支払う通常の取引方法です。現物取引では株価が大暴落したとしても、購入金額以上の損失になることはないので中長期売買以上するならば現物取引が鉄板です。
信用取引
証拠金を入金して実際の金額(元手)以上の取引をします。FXや仮想通貨のレバレッジと同じ仕組みですが、株取引の場合は保有している株式も担保にすることができます。また、株式を保有していない状態からの売り注文は信用取引にしかできません。この場合は株式を借りる形になります。
信用取引は借りている間、金利を支払う必要があります。信用取引を行う上での経費ですね。スキャルピングやデイトレードなど短期取引で利益を上げるなら信用取引は重要になります。
IPO(新規公開株)
新たに株式市場に上場する企業の株を購入することです。上場前に新たに株式購入の公募がある時には抽選になります。IPOは上場後に株価が上がる傾向にあるので人気がありますが、2018年のソフトバンクの時のように上場前は非常に期待されていたのに、上場後に急落した状況もありますので簡単に応募するのは危険です。
PO(公募・売り出し)
すでに上場している企業が新たに発行する株を購入することです。こちらも抽選になります。株の発行総数が多くなることで、1株当たりの利益が下がるため株価も下がる傾向にあります。
ミニ株(単元未満株)
株を購入する時は単元株と言われる最低限の購入株数があります。
例えば任天堂の場合の単元株は100株です。株価が40,290円の時の最低購入代金は4,029,000円になります。400万を超える資金は誰でも簡単に準備できるものではありません。
しかし、証券会社によっては単元株より少ない単位で株を購入することができます。それがミニ株です。
少ない資金でも株の購入ができるが最大のメリットですが、希望した株価で購入できなかったり、株主優待を受けられないなどのデメリットもあります。
るいとう(株式累積投資)
毎月定額分の株を購入することです。ミニ株のように単元株未満の状態から毎月積み上げていき、単元株に達したら株主名義になります。毎月の購入価格は決まっているので、株価の変動によって購入口も変動します。
市場の変化を常に気にすることなく毎月積み立てるだけなので、精神的ストレスもありません。しかし、株の売買益を狙うには不向きな方法です。
株投資の始め方
証券会社で株の口座を開設します。店舗タイプとネット証券タイプがありますが、基本的に手数料の安いネット証券の口座を開設するのがおすすめです。店舗タイプの場合、担当者に相談しながら取引することができるので不安な人は店舗タイプもいいかもしれません。
証券会社選びのポイントは「手数料」と「ツール」です。「手数料」はすぐに分かりますが、「ツール」は実際に使ってみないと分かりません。自分に合ったツールは株式投資で成功するための大きなポイントになります。実際に使ってみて自分にあったツールを提供している証券会社を選びましょう。