職務履歴書に書く業種と職種。似たようなもので職業、業界、役職があります。そんなに意識していなくても「何となくこんな感じでしょう」と思っていても、実は勘違いしたまま何十年と過ごしている人もいます。

正しく理解していなくても何となくなニュアンスで理解できますが、人によっては厳しく指導されます。分かっているようで分かっていない職業、業種、業界、職種、役職の違いを解説します。

職業、業種、業界、職種、役職の意味

職業

基本的に正社員なら会社員となります。派遣社員、契約社員、パート/アルバイトはそのままの名称が職業になります。ちなみにパートとアルバイトの明確的な違いはありません。どちらの名称でも問題ありませんが、正しく言うとパートタイム労働者となります。

また、役所勤めの人や社会福祉法人など営利目的以外の組織に勤めている人は職員とするのが一般的です。他に、個人で働いている人はフリーランス、個人事業主となりますが、どちらを書いても問題ありません。

仕事をしていなければ無職と言う名の職業になります。

業種

会社が行っている事業の分野を指します。

建設業、製造業、サービス業など

業界

会社が取り扱っている商品、サービスの分野を意味します。

ファッション業界、ホテル業界、コンビニ業界など

職種

職種は従業員が担当している仕事の種別を意味します。

事務、営業、人事など

役職

役職は会社内での位置づけを意味します。

主任、係長、部長など

ちなみに管理職でない平社員の場合は一般社員もしくは担当などとなります。派遣社員、契約社員、パート/アルバイトの場合は記入しないのが一般的ですが、スタッフリーダーなどを任された場合は記入した方が評価されます。

職業、業種、業界、職種、役職の実例

イメージしやすいように例を挙げてみます。

正社員でアイス製造工場に勤めている主任

職業:会社員
業種:製造業
業界:食品業界、アイス業界
職種:生産管理
役職:主任

アルバイトでコンビニ勤め

職業:パートタイム従業員
業種:小売業
業界:コンビニ業界
職種:販売員
役職:なし

枕のネットショップ社長

職業:会社役員
業種:小売業
業界:通信販売業界、枕業界
職種:社長
役職:代表取締役

いかがだったでしょうか。深く考えだすと意外と面倒な分類です。嫌な面接官は「前職の業種と職種は?」なんて聞いています。面接だとテンパります。

「前はどんな仕事していたの?」と普通に聞いてもらいたいものです。