ガスの匂いがすると「ガス漏れ!?」と焦りますが、ガス漏れでない場合があります。

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そもそもガスの匂いというのは意図的に着けられたものです。元々は無臭ですが、危険を察知できるようわざと匂いつけしています。

じゃ、「ガス臭い = ガス漏れ」になるかと思われますが、そうでない場合があります。

これはプロパンガス(LPガス)に限ったことなんですが、プロパンガスを使用している家庭、マンション、アパート、飲食店などではガスボンベを2本以上設置して、ガス切れになるのを予防する仕組みになっています。

調整器というガスボンベに接続している部品が、片方が空になったら自動的にもう片方のガスボンベを使うように切り替わる仕組みです。この切り替わるタイミングでガス臭い状況が発生します。

ガスボンベの下の方は匂いをつけた部分が濃くなります。その為、切り替わりのタイミングでガスコンロなどガスが放出する部分から通常よりも強い匂いが出てくるのです。

これはガス切れのタイミングでも同じ状況になります。予備のガスボンベが空になる時も下の方に強いガス臭が残っているので、それを使っているとガス臭い状況になります。突然ガスが使えなくなって、ガス臭い場合はこのような状況で発生します。

ただし、本当にガス漏れが発生している場合は勿論ガス臭い状況になるので注意が必要です。見分け方のポイントしては一度換気を行い、ガスコンロや給湯器などのガス機器を使用しない状態で5分以上ガス臭い状況が発生しているならガス漏れの可能性があります。

ガス臭いと感じたらやるべき事とやっちゃダメな事

まずは、窓を開けて換気を行ってください。その際に換気扇・レンジフードの換気スイッチは絶対に押さないように注意しましょう。これはスイッチの火花から引火する可能性があるからです。換気扇を使用している状態ならそのままにしておいて下さい。

また、ガスコンロの元栓は閉めてガス器具の使用は一切行わない、タバコなど火の元になる事は行わないようにしてください。

上記で説明したようにガスボンベの片切れによるガス臭い状況もありますが、ガス臭い状況が発生したらガス会社へ連絡して対応してもらって下さい。24時間365日対応してくれます。

もしガス漏れだった場合は日中時間帯に修理対応となります。夜だった場合は翌日対応となり、その日はガスを使用できませんのでご理解、ご協力をお願い致します。