転職理由は人それぞれですが、転職を考えた時に1番最初に実行すべき事は「自己分析」です。それもクソ真面目に、本気でやる「自己分析」です。

今の仕事が嫌だったり、他の仕事に興味が出ると、真っ先に新しい求人情報を探していまいがちですが、自分にできる事、やりたい事、家族の事、将来の事・・・。まずは自分自身をしっかりと分析する事が成功する転職の第一歩です。あなたにとって最高な仕事は”のんびりできる仕事”だったり”お給料の高い仕事”とは限りません。あなたにとっての最高な仕事を探してみましょう。

幸せになりたいから自己分析する

家族、友人に頼んで自分はどんな風に思われているのかを聞いてみるのもいいですが、本当の自分を知っているのは自分だけです。誰に見せるものでもないので、醜くいことでも無様なことでも全てをさらけ出して、本心でやってみましょう。本当の自分を認識しないことには”本当の幸せ”は見えてきません。

本気の自己分析のやり方

ここで紹介している自己分析は特別なものではありません。ただ、一般的な自己分析だと好印象を与えるための材料探しになってしまいます。面接のためにやる自己分析ではなく、自分の人生をどのように生きて行いきたいのか指針を決めるための自己分析なのです。自己分析した内容はノートなり、メモ帳アプリなどに文章として保存しておきましょう。文章にすることで頭の整理ができますし、迷った時の指針になってくれます。

1.転職理由、目的を確認する

何がきっかけで転職をしようと考えたのか、曖昧な考えではなく、文章にして確認しましょう。そうする事で転職先の希望条件もしっかりと見えてきます。同時に、転職する目的をハッキリさせておきます。目的のない転職は意味がありません。

  • 単純作業の繰り返しで精神がおかしくなる ⇒ クリエイティブな仕事がしたい
  • 5年間勤務したが、お給料がまったく変わらない ⇒ 実力主義の会社がいい
  • 残業が多過ぎる ⇒ 定時退社できる仕事に就きたい
  • クレーム客が怖い ⇒ 接客のない仕事に就きたい

働くこと自体が嫌だという人には以下の記事が参考になるかもしれません。

2.得意な事、好きな事を考える

資格や経験などは分かりやすいですが、もっと内面的な部分を考えてみましょう。今までの経験などから同じような仕事を探してしまいます。未経験な仕事は不安ですし慣れるまで時間がかかりますが、長い目で見たら自分の内面に合致した仕事を探すのが近道です。同時に、その得意なことが活かせる仕事はどのようなものがあるのか考えてみます。

  • 一人で黙々と作業をするのが得意 ⇒ 工場系の仕事
  • お年寄りには優しくできる ⇒ 介護の仕事
  • 1日中ゲームをしてられる ⇒ ゲームデバッガー
  • 動物が好き ⇒ ペットショップ

3.絶対条件を書き出す

色々な事情で勤務地、職種などに制限がかかってくる場合があります。自分にとっての絶対条件と理由を洗い出してましょう。また、その理由は別の方法で対処できないかも同時に考えてみます。

  • 家族との時間を大切にしたいから休日出勤なし ⇒ 通勤距離を短くした方が家族時間多くならないか?
  • 家のローンがあるからお給料は30万以上 ⇒ 副業と組み合わせた方が稼げないか?
  • 満員電車が嫌だから車通勤できるところ ⇒ 朝早く出勤して会社近くで朝活とか?
  • 仕事覚えられないから単純な仕事 ⇒ 一度覚えれば、ずっと変化のない仕事の方がいいのではないか?

4.将来どうなりたいのかを正直に書く

これが一番重要です。給料や人間関係など、目先の目的で転職しがちですが、その転職はほぼ失敗します。5年後、10年後、老後まで考えてみて、どのように過ごして生きたいのか。明らかに望みのない夢でも構いません。本当はどうなりたいのか文章にしてみましょう。これがハッキリすると、自分の進みたい道が見えてきます。

  • 普通に働いて、定年退職したい。結婚して子供もいる普通の人生を歩みたい。
  • 将来は起業したい。金持ちになって豪遊したい。
  • 田舎で暮らしたい。
  • 芸能人になりたい。

なりたい将来のためにやるべき事を決める

安定した人生が望みなら公務員や大手企業に転職する。独立希望なら開業資金を貯める、人脈を広げる。田舎暮らしなら農業会社へ転職する。芸能人になりたいなら芸能活動する時間を確保できるパート/アルバイトの仕事にするなど、あくまで一例ですが、その望みを叶えるために有効な仕事があります。

しかし、その望みが叶う人はほぼいないと思います。普通の人生を送ることだって非常に難しく幸運なことです。それでも、その道に進むことで開けてくる未来もあります。プロのミュージシャンを目指していた知人はライブツアーなどのプロの音響の仕事に就きました。田舎暮らしに憧れて体験移住した知人は町役場で働くことになりました。芸能人を目指していた人は芸能プロダクションのマネージャーをやっています。どの人も最初から目指していた未来ではありませんが、その道で楽しく暮らしています。もちろん、相当な苦労と不安があったと思いますが、腐らずに行動した結果です。

夢のある人達のお話でしたが、気楽に働きたくてパート/アルバイトにしたり、親の面倒を見るために介護の仕事に転職したりするのも将来の自分を想像しての行動です。要は自分自身が納得できるなら、それでいいのです。他人に評価してもらうための人生ではありません。

自己分析が終わったら

自己分析が完了すると、何となく自分の進みたい道が見えてきます。求人情報も自分に最適なものを抽出できるようになります。

自己分析は本当の自分を理解するための作業ですが、志望動機や面接の受け答えに活用できます。本当の志望動機をヒントに自分だけのオリジナルストーリーを考えてみてください。できるだけポジティブに作るのが原則です。ネガティブな内容も言い方によってポジティブになってきます。

  • お給料高いのがいい ⇒ 正当に評価してくれる
  • 残業したくない ⇒ 時間内で完了できる

自己分析は変わってくる

自分に正直にやった自己分析も時間の経過で変わってくるものです。家族構成、好きなもの、やりたいことが変わったりするのは当然です。環境が何も変わらなくても気持ちの微妙な変化もあります。

本当は1ヶ月ぐらい定期的に自己分析するのがおすすめですが、自分の中で「何か違うんだよなぁ」と思ったら自己分析してみてください。文章にすることで、頭の中のモヤモヤをハッキリとさせる事ができますよ。