色々なところへお出かけするのは楽しいですが、乗り物酔いする人にとっては苦痛に思える修行だったりします。

特に子供は三半規管が未成熟なので酔いやすい傾向にあります。大人になって自然と車酔いしなくなる人もいますが、そうでない人もいます。軽く思われがちな乗り物酔いですが、色々なところへ出かけたり、色々な体験をするにも障害になります。

そんな乗り物酔いを克服するためのトレーニング方法と酔わないための予防方法を紹介します。

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漁師が船酔いしない理由

普通の人でも初めて漁船に乗ればほぼ100%船酔いします。漁師の人も初めは船酔いしますが、乗り続ける事によって船酔いを克服していくのです。乗り物酔いしやすいからと乗り物を敬遠していると、乗り物酔いは絶対に克服できません。

乗り物酔いする原因

そもそも乗り物酔いする時は目から入ってくる情報と実際にかかる負荷の違いから自律神経が影響を受けて気持ち悪さや怠惰感を感じます。乗車中に本を読んだり、スマホをいじっていると酔いやすいのはそのためです。

で、自律神経が影響を受けない(受けにくい)ようにすればいいわけですが、そのためには三半規管と呼ばれる機能を鍛える事が重要になってきます。

三半規管とは人間の平衡感覚(回転加速度)を司る器官で日々のトレーニングで鍛えることができます。

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出典:ウィキペディア

三半規管を鍛える簡単なトレーニング3つ

1日5分やるだけです。もっと長時間やってもらってもいいですが、時間よりも毎日継続してトレーニングする事が重要です。

でんぐり返し

前回転、後ろ回転ででんぐり返しするだけです。側転も効果的です。

目を閉じて歩く

目を閉じて歩くのって結構怖いです。5mぐらいを目標に前向きと後ろ向きで目を閉じて歩いてみましょう。安全のため、家の中、公園などでお願いします。間違っても道路や駅のホームなどでやらないで下さい。

バランスボール

バランスボールに座るだけです。テレビ見ながらでも本読みながらでもできます。バランスボールってダイエットにもなるし、スポーツ選手が体幹トレーニングで使うぐらい効率的なんです。

三半規管を鍛えるスポーツ

徹底的に三半規管を鍛えたいならおすすめなスポーツもあります。

器械体操

平衡感覚、回転感覚を養うのに最も適したスポーツです。器械体操の種目には含まれませんが、練習場に必ずあるトランポリンも非常に効果的です。

水泳

水中で無重力状態に近い環境は平衡感覚、回転感覚を養います。また、水泳は自律神経にも良い影響があると言われています。

乗り物酔いしないための予防方法

三半規管を鍛えるトレーニングやスポーツをしてもすぐに効果がでるわけではありません。また、人によっては全く効果のない人もいます。そんな人はできるだけ乗り物酔いしない事前準備が大切です。

常識的な事ばかりですが、酔わない人はついつい忘れちゃいます。同行者に酔いやすい人がいるなら気を遣ってあげたいポイントです。

  • 酔い止め薬を飲んでおく。
  • 車は助手席に座る。もしくは運転する。
  • 電車は進行方向を向いて座る。
  • 前日はしっかり寝る。
  • 出発前の食事はしない。
  • 移動中はたくさん話す。
  • 小まめな休憩を入れる。
  • 匂いの強いものは持ち込まない。

乗り物酔いさせない運転

同乗者に乗り物酔いしないような運転にもポイントがあります。急発進・急ブレーキをしない。曲がる時は手前で十分減速してゆっくり曲がる事を心がけます。

そのためにも車間距離を十分にとって下さい。余裕のある運転は安全運転にもつながります。もし、煽ってくるようなアホがいても相手にせず先に逝かせましょう。

また、車の匂いも重要です。エアコンや座席をこまめに掃除しておきます。

酔ってしまったら

乗り物酔いしてしまったら、乗り物から降りて風にあたるのが一番です。しかし、状況によっては休憩できるタイミングがない時があります。

そんな時におすすめなのが「かき氷」です。冷たくてさっぱりします。あと「梅干し」も酔い冷ましに効果的です。

それでもダメなら寝て到着するのを待ちましょう。

【編集後記】

男性よりも女性の方が乗り物酔いする人の割合が多いそうです。我が家の女性陣も全員車酔いでしたが、娘はトレーニングのおかげなのか、成長しただけなのか乗り物酔いしにくくなりました。

ママさんは改善なしですが、車の運転してくれるから改善しなくてもいいかな。