老後の生活資金と言えば年金。将来年金が無くなるという都市伝説に流されて、年金を納めない若者が問題になってから数年が経過しました。
将来どのようになるかは分かりませんが、2019年現在の年金状況を確認しましょう。
この記事は厚生労働省が平成30年12月に発表した「平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をまとめたものです。
公的年金まとめ
まずは厚生年金、国民年金を合わせた年金状況から見ていきましょう。
公的年金をもらう人数の推移
平成29年度末の公的年金の受給者総数は7,465万人で前年度に比べて202万人(2.8%)増加しています。202万人は岐阜県の人口とほぼ同じ人数です。増加率2.8%って結構な割合です。
公的年金の支払い総額の推移
平成29年度末で55兆4千億円となっており、前年度末に比べて6千億円(1.0%)増加しています。平成25年度では52兆8千億円なので4年間で2兆6千億円増加している事になります。
厚生年金まとめ
平成29年度末の厚生年金保険受給者の平均年金月額は14万7千円となっています。前年度末に比べて876円の微小となっています。4年前の平成25年度は14万8千円で大きな変化はない状況となっています。
加入者は 3,911 万人となっており、前年度末に比べて89 万人(2.3%)増加しています。受給者数は3,506 万人となっており、前年度末に比べて 97 万人(2.8%)増加しています。
国民年金まとめ
平成29年度末の国民年金の平均年金月額は、5万5千円となっています。前年度に比べて145円の微増となっています。4年前の平成25年度は5万4千円で大きな変化はない状況です。
国民年金加入者は1,505 万人となっており、前年度末に比べて 70 万人(4.5%)減少しています。受給者数は、前年度末に比べて98万人(2.9%)増加し、3,484万人となっています。
もらえる年金額に大きな変化はありませんが、年金受給者数の増加に伴って年金支給額も増加しています。
厚生年金加入者は増加していますが、国民年金加入者が減少しているのが気になるところです。