イーサリアム(Ethereum)は仮想通貨の中でビットコインに次いで取引量が多い仮想通貨です。アルトコインの中では一番有名な仮想通貨と言えるでしょう。
その仕組みはブロックチェーン技術を用いて策定されており、基本的な仕組みはビットコインと同じですが、ビットコインとは大きく異なる特徴を持っています。
アルトコインの筆頭であるイーサリアムについて解説していきます。
イーサリアムの歴史
イーサリアムは2013年11月に当時19歳だったロシア系カナダ人プログラマのヴィタリック・ブテリンが考案しました。ヴィタリック・ブテリンはビットコインの仕組みに興味を持ちイーサリアムの開発に取り組みました。
2014年7月にICO(新規仮想通貨公開)され、資金調達を行い2015年7月に一般公開されました。順調に価値を上げてきましたが、2016年6月に360万ETH(約50億円)盗まれる事件が発生しました。盗まれた原因はイーサリアムではなく運用の問題だったのですが、これを機に「イーサリアムクラシック(ETC)」という新たな仮想通貨と「イーサリアム(ETH)」に分裂しました。
イーサリアムの特徴
イーサリアムを語る上で欠かせないのは、スマートコントラクトです。スマートコントラクトとは自動化された契約方法です。
例えば、映画館で女性限定割引の日があります。通常であれば、指定日に訪れた客をスタッフの人が外見から判断して女性であれば10%割引にするなどの対応をします。スマートコントラクトはこれらの条件処理から代金回収までの一つの契約を自動でやってくれるのです。
この機能は投資目的の機能ではなく、世界統一通貨としての特徴です。この機能がイーサリアムをビットコインに次ぐ仮想通貨としてのし上げました。
また、ビットコインは2100万BTSの発行上限が設定されていますが、イーサリアムは発行上限がありません。さらに送金処理もビットコインよりはるかに短縮されています。
今後、ビットコインを凌ぐ可能性が一番高いのはイーサリアムと言われています。
イーサリアムの通貨単位
イーサリアムもビットコインのように通貨単位があります。
単位 | ETH |
---|---|
wei | 0.000000000000000001ether |
kwei | 0.000000000000001ether |
mwei | 0.000000000001ether |
gwei | 0.000000001ether |
szabo | 0.000001ether |
finney | 0.001ether |
ether | 1ether(1ETH) |
kether | 1000ether |
mether | 1000000ether |
gether | 1000000000ether |
tether | 1000000000000ether |
イーサリアムの相場
2020年3月時点で1ETH約25,000円です。2018年1月には最高値15万以上を記録しています。ビットコインに追いつくまではまだ時間はかかりそうですが、次世代の仮想通貨の代表格イーサリアムに期待しています。
出典:DMMBitcoin