会社員や公務員などの人は厚生年金に加入している人は年金がある程度もらえるので、老後の生活資金に関してそれほど深刻に考えてないかもしれません。

しかし、厚生年金は毎月のお給料によってもらえる年金が大きく変わってきます。

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厚生年金受給額の算出

厚生年金受給額の計算は複雑です。計算式を解説しても意味ないので年金定期便や年金見込額試算のサービスで確認する方が正確です。

日本年金機構:https://www.nenkin.go.jp/faq/seidozenpan/mikomigaku/mikomi/20131101.html

厚生年金保険を増やす方法

平成29年度末の厚生年金保険受給者の平均年金月額は14万7千円です。余裕のある老後生活を送るには少々心もとない金額です。

厚生年金で受給する年金額を増やすには以下の3つの方法があります。

  • 厚生年金基金
  • 確定拠出年金(企業型DC)
  • 確定給付企業年金

厚生年金基金とは

厚生年金基金とは企業が運営・管理している年金です。現在は積立金不足が問題となり新規設立は認められていないので詳細は割愛します。今後、全ての厚生年金基金は廃止される方向です。ちなみに基金が解散されても加入者負担はないので、企業側が損失するだけです。

確定拠出年金とは

確定拠出年金とは毎月の掛け金(積立金)を自分で運用(定額貯金、投資信託など)し、老後にその運用益を60歳以降に年金として受け取る仕組みです。会社が掛け金を支払ってくれる企業型(企業型DC)と自分で掛け金を支払う個人型(iDeCo)の2種類あります。

企業型DCは企業が掛け金(積立金)を支払ってくれて(会社によっては従業員が掛け金を上乗せできる)、従業員である加入者が自分で掛け金の運用を行う制度です。前提条件として勤め先の会社が企業型確定拠出年金を実施している必要があります。

個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」とは自分で掛け金(積立金)を支払って自分で資産運用する制度です。基本的に会社員などの厚生年金に加入している人でもiDeCoに加入できます。

確定給付企業年金とは

いわゆる企業年金というのは確定給付企業年金のことを指します。企業が独自に設定してる年金制度です。

毎月の掛け金は原則として会社が掛け金を負担しますが、従業員に一部負担してもらっている会社もあります。受け取り方法も終身年金とする会社や10年~15年間受給するといった会社の方針によって変わります。

もし、会社が倒産してしまったとしても掛け金の運用管理は会社の外部で管理されているので、年金もしくは一時金支払い時にのみ使われる保証があります。

ポイント

厚生年金の上乗せは基本的に会社次第です。個人的に増やすには個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」を検討しましょう