ようやく子供を育て上げたと一安心していたら、孫がニートになっていた。なんて話、普通に聞くようになりました。

最近は引きこもりが何かとニュースの話題になる事が多いですが、他人事ではありません。何がキッカケでニートになるかなんて分かりません。

もし、自分の孫がニートになったら助けてあげたいと思うのはみんな一緒です。しかし、孫は自分の子供ではないので積極的に問題解決に参加しずらい現実もあります。

でも、じぃーじ・ばぁーばにしかできない孫の助け方があります。親よりもじぃーじ・ばぁーばに助けを求めている子供が多い事も知っておいて下さい。

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ニートとは

仕事しない、家事しない、学校行かない15歳~34歳までの若年性引きこもりの人がニートと定義されています。実際には年齢に関係なく自宅に引きこもっている人をニートと呼んでいる人もいます。

いじめなどが原因でニートになる人が多いですが、最近では大学まで普通に行って、ある日突然引きこもりになる人もいます。理由を聞いても「なんとなく、面倒だから」と解決策の糸口が見つけずらい状況もあります。

2種類のニート

一言でニートと言っても様々なスタイルがあります。手助けする観点から見ると2種類のニートに分類できます。

重症ニート

自分の部屋に引きこもり、家族とも一切コミュニケーションを取らないニートです。親子関係はすでに崩壊していて、暴力を振るう時もあります。食事は親が部屋の前に用意するか、深夜家族が寝た頃にコッソリと食べにくるパターンのどちらかです。

極めて深刻な状況で、行くところまで行っているので第3者の介入が必須です。

軽度ニート

食事は家族と一緒にすることもあり、コミュニケーションもある程度できます。コンビニなどちょっとした外出もたまにします。一見するとニートとは判別しにくいパターンです。

話も聞くし落ち込んでいる様子もないから、そのうち働きだすだろうと軽視するのは危険です。本人は周囲が思っている以上に自分自身を追い込んでいる可能性があります。

ニートはどのような生活をしているのか

主にテレビ、ゲーム、インターネット、マンガなどの娯楽に時間を費やしている人が大多数です。

人によっては投資やブログ、イラスト作成など副業的な事もやっている人もいますが、長期間継続したり生活できるだけの収入に達するまでは至るのは極少数(限りなくゼロに近い)です。

ニートな孫への接し方

共通して言えるのは外部的強制力の無い環境、社会と関係しない環境での生活です。このような生活環境に長くいると、自分に自信がなくなって、自分は存在意味のないものだと自分を追い込んでいきます。

親から「いい加減、働きなさいよ」なんて言われても十二分に分かっている事だし、どうにも行動できない自分自身に嫌気がさして暴言・暴力へと変わっていきます。

じぃーじ・ばぁーばが孫に接する時に心がけて欲しいのは”認めてあげる”事です。誰からも必要とさず、自分の存在意義を見出すことができない人が求めているのは認めてくれる存在です。

親がどのような対応をしているのか関係なく、じぃーじ・ばぁーばは幼い頃のまま、いつも優しく接してあげるだけでいいんです。孫にとって心が安らげる存在であって下さい。

無理に話しかける必要もありません。普通の孫だと思って、「肩をもんでおくれ」「お茶を入れておくれ」などたわいもない事で十分です。

間違ってもじぃーじ・ばぁーばから説教的な事は言わないようにしましょう。その役目は別の人が担うことです。一人でどうにかしようとするのではなく、家族・友人・近所の人・公的機関みんなで協力していくのが重要です。

親への配慮

「お前の育て方がおかしかったんじゃないのか」「孫がかわいそう」などと親を責め立てるような言動はしないようにしましょう。

ニートの孫が追い詰められているように、その親も追い詰めれれています。どのように立ち直らせればいいのか、どのように接すればいいのか、どうしてこんな子供に育ってしまったのか。

孫が立ち直れるように一緒に協力する意向が大切です。そして、ひきこもり支援センターへ相談するように促してあげてください。その道のプロフェッショナルに助けを求めるのが最良の選択です。

参考記事:自分の子供が50代引きこもりだったら