実務未経験者が採用されるには、面接での自己アピールが非常に重要になってきます。他の応募者に経験者がいる場合はそちらを優先して採用するのが常ですが、面接次第で実務未経験者が優先して採用される場合もあります。

未経験者の面接の基本

未経験者が採用されるには奇抜なアピールが必要!・・・なんて事はありえません。どんな前職の人でも、職歴がない人でも礼儀作法は最低限必要なスキルです。

ノックしてから部屋に入る。元気な挨拶。面接官が「お座り下さい」と言うまで座らない。などなど基本的なことは守りましょう。アピールすべき部分は本題に入ってからです。社会人としてのマナー、誠実さは忘れずに。

未経験者は何をアピールすべきか?

1番は熱意です。どうして未経験の仕事をしたいのか。どうしてその会社なのか。入社後、自分はどんな働き手になれるのか。志望動機と3年後の自分を想像して語って下さい。

また、できれば関連資格を取得してから応募するのがおすすめです。資格は最も分かりやすい熱意です。簡単な資格だとしても、あるとないとでは大違いです。

次に適正です。自分の性格、経験が活かせる仕事であることをアピールしましょう。そのためにも自己分析は非常に重要になってきます。

鬼門の質問

職歴がある人は必ず「なぜ、その仕事をやめようと思ったのですか?」という質問が99%きます。これに対する返答が非常に重要になってきます。初めての転職なら「どうしても、この仕事をやりたくなしました」の黄金回答ができますが、転職回数が多くなってくると回答に困ります。

3回以上転職歴がある人は正直に退職理由を話すのが一番です。ここで注意するのは、退職理由を会社のせいにしない事です。面接官がさらに突っ込んできたら「実は・・・」という感じで占めましょう。

  • 残業が多過ぎて嫌になった場合 → 自分のスキルアップする時間が欲かった
  • 上司からのパワハラで嫌になった場合 → 目標の売上を達成する事ができず、営業よりも事務職の方が適していると判断した

面接の時のちょっとした注意点

何としても、この会社に入りたいんじゃぁ~!と気合が空回りしない為のちょっとしたポイントがあります。

何でもかんでもアピールすればいいってもんじゃない

面接官が欲しい情報だけ、分かりやすく話しましょう。趣味などの話も、面接官から振られない限りは話さない方が無難です。

何でもかんでもクソ真面目に答えない

誠実さが大切と言いましたが、何でもかんでも真面目に答えると面白みのない人間と思われる場合があります。また、面接官は応用力、コミュニケーション能力を見ている場合があります。
例えば、ドラマや映画などの話題を振られた時はチャンスと捉えるべきです。失礼のないユーモアな回答で答えましょう。

100社受ければ100人の面接官がいる

未経験者でも採用されやすい面接のポイントを紹介しましたが、100社受ければ最低100人の面接官と話すことになります。

面接官も人の子です。暗いイメージでボソボソと話していたら、この人をどうにか立派な社会人に育てたいと思うこともあるでしょう。面接希望者が他にいないので仕方なく採用される可能性だってあります。

さらに言うなら、未経験者歓迎の求人は特別なスキルよりも「普通に働いてくれる人」を求めている場合も多々あります。すぐに辞めてしまったり、無断欠勤する人を何よりも恐れているのです。面接が苦手だからとエントリーするチャンスを逃すと、悩んでいる内に人生終わっちゃいますよ。

それでも採用される可能性を考えると、礼儀作法、誠実さ、熱意をもっている人の方が何倍も採用される可能性が高くなるのは当たり前のことです。