老後は子供夫婦に面倒を見てもらいたいと考えている人は現代でも多くいます。自分に何かあった時だけでなく、普段からかわいい孫と一緒にいられるのは幸せな老後のひとつと言えるでしょう。
しかし、憧れの2世帯住宅では適切な距離感が必要になってきます。近過ぎず、遠からずのお互いに心地いい距離感を保つ事が2世帯住宅での同居生活には必要です。
すでに同居生活を始めているけど、居心地の悪さを感じている人や、これから同居生活を考えている人は参考にして下さい。
2世帯住宅での暗黙のルール
- 自分の価値観を押し付けない
- 教育方針に口を出さない
- 孫の面倒は頼まれた時だけ
- 夫婦喧嘩に口を出さない
- できる限り共有しない
- 面倒を見てもらおうと思わない
自分の価値観を押し付けない
「私の若いころは・・・」なんて言うのは絶対に禁句です。今の人には今の人の価値観があります。道徳性を疑うような状況だとしても、基本的に口出し厳禁です。
教育方針に口を出さない
かわいい孫だからこそ、しっかりした大人に成長してもらいと思うのは当然ですが、あなたの子供ではありません。相談されない限り教育方針に意見するのは我慢しましょう。虐待など事件性を感じた時は、黙って警察に相談しに行きましょう。
孫の面倒は頼まれた時だけ
正直、孫は自分の子供よりもかわいく思えてしまいます。できることなら常に一緒にいたいぐらいですが、孫が一番好きなのは親です。じぃーじ・ばぁーばは2番目です。孫と親の正常な関係を保つために、自ら進んで面倒を見るのは避けましょう。
夫婦喧嘩に関わらない
同居していると、子供夫婦の口喧嘩が聞こえてくる事もあるでしょう。どちらかが圧倒的に悪いとしても、仲裁に入ったり、どちらかの味方になるようなことはすべきではありません。また、夫婦喧嘩している時も孫をかくまったりしないで下さい。子供は夫婦が仲直りするために必要な存在ですから。
できる限り共有しない
お風呂、キッチンなど家の作り上どうしても共有しなければいけないもの以外は共有しないようにしましょう。特に食品、生活用品の消耗品などはできる限り共有しないことがトラブルを防いでくれます。
面倒を見てもらおうと思わない
息子のお嫁さんが晩酌の準備をしてくれた時代は、はるか昔のことです。オムコさんが旅行に連れて行ってくれる事はありません。悲しいことですが、これが現実です。期待していないところでサプライズがあると、そっちの方が感動しますし。
実際に生活してみないと分からない
上で紹介した暗黙のルールは2世帯住宅を夢見る人には辛いものと言えるでしょう。もちろん、全ての家庭に当てはまるものではありません。
夫婦共働きで二人とも帰りが遅くて、頻繁に孫の面倒をみることができるかもしれません。専業主婦のお嫁さんが毎日晩酌の準備をしてくれて、孫と一緒に肩もみしてくれるかもしれません。毎日にぎやかで楽しい2世帯住宅生活になるかもしれません。
2世帯住宅反対派
気を遣うのが嫌だからと2世帯住宅での老後を嫌がる人もいます。たしかに一か八かの賭けで2世帯住宅生活をするよりも、現在の生活スタイルで老後生活を楽しむ方が無難でしょう。しかし、子供夫婦から同居の話をしてくれるならば、一度考えてみてもいいのではないでしょうか。最高の老後生活になるかもしれないのですから。
相手がどんなにオープンな人でも暗黙のルールは守るべきです。そのうえで各家庭で細かなルール作りが幸せな2世帯住宅生活を作ってくれます。