たくさんの葬儀屋さんがあります。その中から納得できる葬儀屋を選ぶには何を基準にするべきなのか迷ってしまいます。できることなら、生前に色々な葬儀屋を見学して決めたいところですが、突然の訃報で急いで葬儀屋を決めなければいけない時もあります。
葬儀屋を決めるポイントとして「場所」「費用」「サービス」が判断基準になってきます。
葬儀を行う場所
まず第一優先される項目が葬儀を行う場所です。亡くなった方がお住まいの地域で行うのが多いのですが、菩提寺の近く、親族が多くいる地域、喪主になる方がお住まいの地域、葬儀費用を多く支払う方がお住いの地域など家庭の事情によって変わってきます。
一般的な葬儀の場合
おおまかな地域が決まったら、その近くにある葬儀屋から選ぶことになります。葬儀屋は葬儀を行うホール(斎場)を持っている葬儀屋と持っていない葬儀屋があります。
ホールを持っていない葬儀屋が葬儀を行う時には公営の斎場、他の葬儀社所有斎場やお寺などで場所を借りることになります。公営の斎場を利用する場合、料金は比較的安くなりますが日数を待つ可能性が高くなります。
寺葬の場合
お寺で行う葬儀を寺葬と言います。寺葬を行う場合は先に住職に相談すると、お寺と関係の深い葬儀社を紹介してくれます。その葬儀社が良い葬儀社である保証はありませんが、住職とのお付き合いを考慮して紹介された葬儀社にお任せするのもいいでしょう。自分で決めた葬儀社で寺葬を行うのも問題ありませんが、住職への事前連絡は必須です。
自宅葬の場合
最近はめっきり少なくなりましたが自宅で葬儀を行いたい場合は、よほど遠くなければどこの葬儀屋さんでも対応できます。しかし、家のスペースが十分でない場合は断られる場合もあります。地方では今でも自宅葬が主体の地域があります。
費用
生前にいくつかの葬儀屋に事前相談して見積もり比較するのがベストです。葬儀屋さんも仕事なのでできるだけ売上を上げたいので可能な限りグレードの高いものを選んでもらえるように紹介してきます。
棺、返礼品など取り揃えているものはどの葬儀社も大して変わらないので、複数の葬儀社に見積もり依頼する時は同じようなグレードで見積もり比較しましょう。
突然の訃報になってしまった時に費用を抑えたいなら「小さなお葬式」や「イオン葬」などのネット葬儀仲介業者を利用するのがおすすめです。ただし、ネット葬儀仲介業者を利用して提携葬儀社へ依頼がいくので、どこの葬儀社になるかは分かりません。希望の葬儀社を伝えることで優先的に依頼してもらうことは可能ですが、葬儀社の混雑具合で断れる可能性があります。
サービス
最も判断に迷うのがサービスです。
従業員の接客態度は必ずしも全員が同じ接客態度ではありません。知人の葬儀で対応していた従業員が感じのいい人たちだったのでその葬儀屋に決めたとして、あなたの葬儀に同じ人たちが対応してくれる保証はありません。
事前相談できるなら、担当の人柄がひとつの判断材料になります。細かなことまで親身になって相談に乗ってくれるかどうか。無理やり葬儀社の会員になることを強要されたり、必要以上のオプションを組み込んでくるようなら危険です。※入会やオプションを紹介してくるのは普通ですが、断ってもしつこい場合です。
また、清潔感も有効な判断材料です。館内は当然ですが敷地内にゴミが捨ててあったりする場合はやめておいた方がいいかもしれません。
あまり違いが無いと思ったら、「自分が葬儀社で働くとしたらここにする」ところを選びましょう。