2024年からの新1万円札の顔として渋沢栄一が選出されました。渋沢栄一さんといえば、ゴルゴ松本さん、ふっかちゃんと並ぶ深谷市3大有名人の一人です。
深谷市内の小学校では道徳の教科書で登場したり、学校外教育で渋沢栄一記念館に勉強しに行くので何をした人なのかよく分からなくても、名前だけは知られている不思議系有名人です。そんな渋沢栄一を深谷市民を代表して大雑把に紹介します。
渋沢栄一は何した人
渋沢栄一は事業家で数々の会社を設立・設立支援し、「近代日本経済の父」「資本主義の父」などと呼ばれています。有名なところでは王子製紙、第一国立銀行(第一勧業銀行 → みずほ銀行)、東京ガス,帝国ホテルなど。
現代で例えると、ホリエモン、孫 正義、三木谷浩史みたいな感じでしょうか。しかし、彼らと渋沢栄一が違うのは私的至上主義ではないところです。それが「道徳経済合一」の理念です。
「道徳経済合一」の理念
渋沢栄一が事業を考える時に最重要視した理念で、私的利益、私的興味を追求するのではなく公的利益を追求しなければ永続的な会社経営は不可能であるという考えです。
「経済には道徳が必要で、道徳には経済が必要」と説いています。商売は噓をつかずに誠実に、他者の利益をお互いに優先する考えが国の経済を活性化、安定化させるのだということです。
市場独占する会社経営では共倒れするだけという現代経済への警笛に感じられます。
福沢諭吉と渋沢栄一
旧一万円札の顔として知られた福沢諭吉と渋沢栄一は同じ時代を過ごしています。何かを協力するなどの関係性はありませんが、福沢諭吉が渋沢栄一の生き方に共感したことを書き示しています。
渋沢栄一は1840 – 1931(天保11〜昭和6)。福沢諭吉は1834‐1901(天保5‐明治34)。渋沢栄一の方が6歳下です。ちなみに福沢諭吉は大阪生まれで「学問のすゝめ」などを書いた思想家、教育者です。
渋沢栄一を題材にしたドラマ
以前の認知度はイマイチでしたが、渋沢栄一を題材にしたドラマも数々放送されています。
1978年、西田敏行さん主演の「雲を飛び出せ」(TBS)。
1982年、滝田栄さん主演の「雄気堂々」(NHK)。
最近では2015年のNHK朝ドラ「あさが来た」で三宅裕司さんが演じ、主演の白岡あさ(役:瑠璃さん)が加野銀行開業の際に助言をしています。
1万円の顔に抜擢されて深谷市にもたらす経済効果
ほぼありません。テレビ放送で渋沢栄一記念館を紹介されていますが15分もあればゆっくり回れてしまう記念館です。一時的に僅かながら来館者が増えたとしても、すぐに以前の閑散とした記念館に戻るでしょう。
経済効果は期待できませんが、深谷市の認知度が広まったことと、テレビ中継によって市長の小島進さんが元気過ぎる事を全国の皆さんに知ってもらえたのではないでしょうか。
学校行事、お祭りなどで見かけては「マイクいらないでしょ?」と思うほど元気な人です。存在感が半端ないので、圧倒されます。トランプ大統領のような体格で猪木のような話し方をします。そこら辺のチンピラでは勝てません。
【編集後記】
渋沢栄一記念館に行ってみようと思ったら、他の遊び場も考えておいた方がいいです。子供が一緒なら温水プールの「アクアパラダイス・パティオ」、ふっかちゃんミュージアムのある「道の駅はなぞの」、ゴーカートや迷路がある「わんぱくランド」がおすすめです。