似たようなネーミングと機能で、その違いが良く分からず使っていた「プログラムオート」と「おまかせオート」と「プレミアムおまかせオート」。
とりあえず、「プレミアムおまかせオート」にしとけば大丈夫でしょう。「だってプレミアムだから」と、単純に考えていました。
半分正解なところもありますが、その違いを理解しておくと最適な撮影モードを選択できるようになります。
オート撮影モードごとの特徴
「プログラムオート」は結構自分で変えられる
オート撮影モードの中で、一番自由がききます。オート撮影の大まかな設定値を自動でやってもらって、細かいところは自分で変えたい場合に使います。
オート撮影の中でISO、ホワイトバランスなどの設定変更ができるのは「プログラムオート」だけです。
いっぱい写真撮るなら「おまかせオート」
「おまかせオート」は自動で撮影シーンを判別してくれるので、沢山写真を撮りたい時に使います。
しかし、暗いところや逆光では綺麗に撮れない場合があります。
失敗したくない場面は「プレミアムおまかせオート」
「プレミアムおまかせオート」も撮影シーンを自動で判別してくれますが、一番の特徴は複数枚の写真を重ねあわせて処理することです。その為、連続して撮影できません。
1回シャッターを押すと5秒程度の待ち時間が発生します。
これは毎回ではなく、逆光や暗いところやでの撮影時に発生しやすいです。(逆光や暗いところでも綺麗な写真にする為の処理を実行するから)
ちょっと時間がかかっても失敗しない写真を撮りたい時に使います。
シーンセレクション使いみちとオート撮影の違い
シーンセレクションは撮影状況が明確な時に使います。一番使うのは「スポーツ」です。シャッタースピードを感覚で調整するのは難しいので。
オート撮影(プログラムオート、おまかせオート、プレミアムおまかせオート)のと違いは、背景ボケ・色あいなどを変更できますが、「シーンセレクション」は一切変更できません。
また、「おまかせオート」「プレミアムおまかせオート」で自動認識されるシーンと、「シーンセレクション」で設定できるシーンは別ものです。
シーンセレクションで設定できるシーン
- ポートレート
- スポーツ
- マクロ
- 風景
- 夕景
- 夜景
- 手持ち夜景
- 夜景ポートレート
- 人物ブレ軽減
「おまかせオート」「プレミアムおまかせオート」で自動認識されるシーン
- 夜景
- 手持ち夜景
- 風景
- 逆光&人物
- 人物
- 三脚夜景
- 逆光
- マクロ
- 夜景&人物
- スポットライト
- 低照度
- 赤ちゃん
撮影モードで写真を比較
実際に撮影した写真にどの程度違いがでてくるのかを比較してみました。設定値はデフォルトのまま撮影
空を撮影
微妙に色の濃さに違いを感じますが、気になるほどではありません。クリックで拡大できます。
プログラムオート | おまかせオート |
プレミアムおまかせオート | シーンセレクション(風景) |
夜景で比較
こちらも、気になるほどの差は感じられません。あえて言うなら、シーンセレクション(夜景)が他よりもイルミネーションを強調しているかな?
プログラムオート | おまかせオート |
プレミアムおまかせオート | シーンセレクション(夜景) |
逆光で撮影
逆光だと被写体が影になっちゃいます。「おまかせオート」「プレミアムおまかせオート」は自動認識で”逆光+人物”になって被写体を明るく撮影できます。
「プログラムオート」は設定値の変更(露出補正、ISO)で明るくできます。クリックで拡大できます。
プログラムオート | おまかせオート |
プレミアムおまかせオート | シーンセレクション(ポートレート) |
「おまかせオート」「プレミアムおまかせオート」で認識されたシーンは画面左上で確認できます。
で、どれを使った方がいいの?
逆光以外は大差ありません。「シーンセレクション」以外は設定値を変えてイメージに合わせた写真撮影が可能です。
カメラの腕前を上げたいなら「プログラムオート」。面倒なしで写真撮りたいなら「プレミアムおまかせオート」でしょうか。私は基本的に「プレミアムおまかせオート」です。運動会の時は「おまかせオート」と「シーンセレクション(スポーツ)」にしています。