現在利用されているガスは都市ガスとプロパンガス(LP)ガスに別れます。どちらも同じガスですが、原料から違います。
プロパンガス(LPガス)は1種類のみですが、都市ガスは8種類に分類され、契約する都市ガス会社によって違いがあります。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の利用方法の違い
都市ガスは供給所から自宅へ配管することで利用します。プロパンガス(LPガス)はボンベを自宅に配送してもらい利用します。お風呂を沸かしたり、料理したり普通に使う分にはガスの違いを認識しません。
安全性についてはどちらも同等です。ボンベで供給しているプロパンガス(LPガス)の方が危険だと感じる人もいるかもしれませんが、その構造は安全性を確保しています。大地震などで供給がストップした場合、復旧が早いのは個別に対応できるプロパンガス(LPガス)の方です。
都市ガス | プロパンガス(LPガス) | |
---|---|---|
種類 | 8種類 | 1種類 |
供給方法 | 配管 | ボンベ |
初期費用 | 高い | 安い(無料の場合が多い) |
利用制限 | あり(供給地域のみ) | なし |
月額料金 | 安い | 高い |
復旧 | 遅い | 早い |
家庭で利用するガスはどちらがいいのか
アパート、マンションにお住まいの場合は用意されているガスを使うしかありません。変更を希望する場合は大家さん・管理会社へ依頼する事になりますが、よほどの事がない限り変更する事はできません。
戸建てのお住いの場合は希望するガスを選択する事ができると思われがちですが、都市ガスは供給されている地域・されていない地域がありますので、事前に不動産会社・ガス会社へ確認しておきましょう。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の料金の違い
毎月の使用料金は都市ガスの方が圧倒的に安いのですが、都市ガスを自宅に配管するための初期費用が高額になります。それでも毎月のコストを考えると圧倒的に都市ガスの方がお得になります。
都市ガス⇔プロパンガス(LPガス)へ変更する時の注意点
都市ガス⇔プロパンガス(LPガス)に変更する際に使用するガス機器を買い換える必要があります。
また、都市ガスは8種類あり契約している都市ガス会社を変更する場合、供給されるガスが異なれば買い換える必要があります。
これはガスの種類に合わせたノズルを使用する必要があるためです。もし、その事を知らずに適正でないガス機器を使うと大事故になりかねません。ガス会社からの説明はもちろんありますが、不明な場合は確認できるまで使用しないようにしましょう。
※プロパンガス(LPガス)は1種類だけなので契約会社を変更するのにガス機器を買い換える必要はありません。